色と食の教室 diaria◎

「色」と「食」を通して「頑張らず、楽に生活する」ことをお伝えしています。*このページは以前の活動内容です。現在の活動は「すずきあやのおつまみ薬膳」で紹介しています。

【二十四節気】「大暑」2018

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みなさま、こんにちは!
鈴木綾です(^o^)

 

暑い〜〜〜!!!!!
蝉が鳴き始めて、いよいよ夏本番という気候になってきました。

 

今日は脾のまとめをしようと思ってましたが、
心のこと、すっかりほったらかしでしたので、一度心の説明に戻ろうと思います(>_<)

 

前回心の説明したのは「立夏」でした。

夏は暑く、汗もたくさんかきます。

夏の養生として、

・体にたまった余計な熱を飛ばす。

・汗として出てしまった津液を増やす。

・気を補う。
ことをお伝えしました。

 

今回は火行の感情である「喜」と、性味である「苦味」についてお話ししようと思います!

ではまず、いつもの五行相関図↓

 

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「火」は上に燃え上がる様子から、感情は「喜」が当てはまります。
自分が喜んだときのことを思い出すと、
たしかに、気持ちが高ぶる感覚ですし、万歳をしてみたり、笑顔になったり、全体的に上がる印象です。

 

喜びすぎると「心ここにあらず」の状態に。

浮かれ過ぎていると、確かにいつもできることができなかったり、不注意が多くなるような気がします。

 

このような「浮ついた心」を正気にさせるのは「苦味」の役割。

苦味のはたらきは、体にたまった余計なもの(この場合は熱)を外に出すことで本来の状態に戻すことです。

 

また、心などの上半身に熱がたまっていると眠りが浅くなる原因に。

体温を下げるために汗をたくさんかくと思いますが、汗、つまり津液が出て行ってしまうことにより体温が高くなります(水の少ない鍋状態)。

 

出ていった分の津液と気を補うことも重要。

酸味できゅっと引き締め、必要以上に水分が出て行かないようにすることも大切です。

 

そんなわけで今回は、暑い夏をすっきり乗り越えるための【清熱解暑】のブレンドティーをご紹介します!

 

【清熱解暑】「ハイビスカスティーwith陳皮」

材料…ハイビスカス(酸/涼、心・脾・胃・大腸、解暑・降気・利水)…2つ

   陳皮(辛苦/温、脾・肺、理気・温中、燥湿)…大さじ1杯くらい

 

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ハイビスカスで、上にのぼりすぎた気を下ろし、熱のたまった心を冷まし、脾を引き締めます。

陳皮で、クーラーや冷たいもので冷えてしまった脾や肺を温め、体内の余計な湿気を飛ばし、気をめぐらせます。

 

作り方

材料をポットに入れてお湯を注ぐ(500-600ml)

 

…お茶はやはり簡単です!!

私もいれてみました↓

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ん〜〜〜!!

さすがハイビスカス!

きれいな色ですね(>_<)♡

 

しっかり養生して、この夏も乗り切りましょう(^o^)/

 

「四性五味」「帰経」ってなんだっけ?というかたはこちら

 

「他にどんなお茶があるんだろ??」

「普段これが好きでよく飲むけど、これはどんな性味なの?」

などなど、興味を持たれたかたはぜひご連絡ください(^o^)/

 

鈴木綾についてはこちら
中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)はこちら

 

*次回「立秋」は8/7頃を予定しています。

お楽しみに☆

 

 

 

【二十四節気】「小暑」2018

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みなさま、こんにちは!
鈴木綾です(″^o^″)/c◻︎°°

 

なんと、関東地方は6月中に梅雨が明けてしまいました…
でも、そこから強風の毎日…
不安定な気候が続いていますね(*_*)

 

さて、今回はお知らせしていた通り、お酒と脾についてお話ししようと思います!!

まずはこちらの写真をご覧ください↓

 

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うーん!!我ながらいい笑顔!

日々の生活の中でたまに自分の写真を撮ってもらうことがありますが、

一番笑顔で写っているのは、やはりビールを手にしているときでしょうか。

ちなみにビールの性味は「苦辛/寒、肝・脾、生津・清熱・利水」です。

 

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ワインを飲むこともあります。

冬は寒いので圧倒的にホットワインが多いです。

ワインは赤ワインと白ワインで微妙に性味が異なります。

赤ワイン「酸甘渋辛/温、心・肝・脾、理気・解鬱・安神」、

白ワイン「辛酸甘/温、心・肝・脾・肺、健脾・滋陰・理気・安神」。

 

このようにお酒にも性味があります(^o^)

 

さて、みなさんには好きなお酒、得意なお酒ありますか??

逆もしかり。苦手なお酒、残りやすいお酒ありますか?

「そもそもお酒が苦手」というかたもいらっしゃるかもしれません。

 

お酒にも性味がある、とお伝えしましたが、

お酒の基本的な性味は「湿熱(しつねつ)」です。

「熱を帯びてべったりと貼り付く」のが基本。

そして、お酒の製造過程によって「湿」が重めか軽めか分けることができます。

 

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ご覧の通り、焼酎・ウイスキー・ブランデーなどは原料を発酵させたあと、

蒸留という熱を加える工程があります。

これにより「湿」の性質を軽くすることができます。

(「熱を加えると湿が飛ぶ」のは、真夏の晴れた日に洗濯物が早く乾くのを

想像してもらうとイメージしやすいと思います。)

 

日本酒・ビール・ワインなどは熱を加えてないものがほとんどのため、

焼酎・ウイスキー・ブランデーなどと比べると湿は重め。

「日本酒は次の日残るから苦手なんだよね〜」というかたは、

もしかしたらもともと「湿」が多めの体質なのかもしれません。

(湿がたまっているところに湿が重めの日本酒がべっとりと貼り付くイメージ。もちろんこれは中医学の見解の1つで、他にもとらえかたはいろいろあります。)

 

いずれにせよ、お酒は「湿熱」であることには変わりありません。

「湿」といえば「脾」。

お酒を飲み過ぎると「脾」に「湿」がたまって弱ってきます。

「脾」が弱ると起こる症状は「夏至」でもお伝えした通り、

 

・下半身がむくみやすくなる。
・手足を中心に重だるさを感じる。
・味覚異常、口が粘る、口が苦い、唇があれる、など口まわりのトラブルが増える。

・考えすぎたりなど、くよくよ悩む。

などがあります。

はい、飲み過ぎた日の翌日って感じですね…。

みなさま、飲み過ぎには注意しましょう!

 

それから、もうひとつ大切なこと。

お酒を飲むとお手洗い近くなりませんか??

はい、おしっこも津液の1つです。

適量なら問題ないと思いますが、飲み過ぎると必要以上に津液が出てってしまいます。

津液の割合が減ると、それを補充しようと血が津液にかわるのですが、 

ということは、血も減ることになります!!

 

カロリーを気にして、お酒を存分に味わいたくて、などなど、

お酒を飲む際にご飯を食べないかたもいらっしゃいますが、

私は気も血も津液も補いたいので「肉、魚、野菜も一緒に食べる」のがおすすめ。

もしくは飲んだ次の日にきちんと養生しましょう(>_<)

長く、おいしくお酒を飲み続けるコツだと思ってます。

(血や津液を増やす食べ物は「立春」「啓蟄」でご紹介の薬膳などを参考にしてみてください)

 

今回はかなり酒飲みなコラムになってしまいました。 

最後は薬膳の紹介ではなく、酒飲みらしい写真を貼って終わりたいと思います!

 

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*家で焼き鳥屋さんごっこをして遊びました〜。

*初めてグリルでお肉を焼きました。グリルいいですね!

 お魚焼く以外にも活用していきたいです。

 

「自分の体質知りたいな〜」

「お酒も食べるのも好きだよ〜」

というかた、ぜひご連絡ください(^o^)/

 

鈴木綾についてはこちら
中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)はこちら

 

次回「大暑」は7/23頃を予定しています。

お楽しみに☆☆

 

 

【二十四節気】「夏至」2018

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みなさま、こんにちは!
鈴木綾です(^o^)/

 

とうとう一年で一番お昼の長い日が来てしまいました…!!
そう、夏至です!!
私は一年の中で一番夏至が好きです。
なぜなら暗いのと寒いのがスーパー苦手だから。
19時でも明るーい☆☆☆


夏至の日は曇っていようが、一日中、心の中で空を拝んでいます。

夏至を過ぎたらお昼の時間が短くなっていくんですよね…
自然の摂理なのであたりまえのことなのですが…。

 

さて、今日は前回お伝えしていた「ストレスと脾」についてお話ししようと思います。

まずはいつもの五行相関図↓

 

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「肝」の感情は「怒」でした。
気がうまくめぐらず頭に血が上りやすかったり、水分不足によりバランスをくずすことにより、
怒りやすくなるのはすでにお伝えしたとおりです。

 

では「脾」は?

 

「脾」の感情は「思」です。
これは「思いつめる」「考え込んでしまう」という意味。

みなさんは、このような状態になったら、体の反応はどうなりますか??


私の場合は…
座ったまま考えが堂々巡りして何時間も同じ体勢でいたり、
ため息をついてみたり、胃がきりきりしたり、
というかんじになります。

 

そこで「とりあえず踊ろう」とか、「ビールでも飲むか…」となればよいのですが、
重症な時はそんなこと忘れてしまっています。
(私の趣味は踊ることとお酒を飲むことです!)

 

そうなると、どうなるか。
気がめぐらなくなります。
(中医学では「気を結ぶ」と言います。)

 

それが続くと、脾が弱ってきます。
脾のはたらきは前回お伝えしたとおり「栄養を全身に運び水分の代謝を行うこと」。
これができなくなる、ということですね。

 

すると、体にあらわれてくる症状は…
・下半身がむくみやすくなる。
・手足を中心に重だるさを感じる。
・味覚異常、口が粘る、口が苦い、唇があれる、など口まわりのトラブルが増える。
などがあります。


心(こころ)と体は密接につながっていますので、
考えすぎは脾を弱らせて体はダメージを受けますし、
不摂生により脾が弱くなれば健康な体を作ることができませんので、気持ちもくよくよしてきます。

 

また人間は、自然界に生きていますので、気候の影響も受けます。
長夏に当てはまるのは「湿」。
湿度が高いと脾がダメージを受けやすくなります。

 

そんなわけで、この時期、もともと脾が弱っているかたは、ぜんっぜんやる気がわかず、
おもだるーい、どんよりした日々をお過ごしのことでしょう(u_u)
わー!ストレスたまりそう!!!

 

脾が弱い系のストレスは、こんなふうにぐじぐじねっとりした雰囲気が特徴です。
(「芒種」で「湿」になんでもはりつくよ〜とお伝えしましたね)
突発的な怒りが起こりやすい「肝」タイプのストレスとはこんな風に違いがあります。

 

体にたまった余計な「湿」が出て行けば、心身ともにぐじぐじすることはありません。
というわけで、「脾を強くし湿を飛ばす」という意味の【健脾利湿の薬膳】「茄子と牛肉のいためもの」をご紹介します!!

 

【健脾利湿の薬膳】「茄子と牛肉の炒めもの」(2人分)
材料…茄子(甘/涼、脾・胃・大腸、利水・健脾)…2本

   アスパラガス(苦甘/微涼、肺・脾、補気・利水)…4本

   牛肉(甘/平、脾・胃、補気・健脾)…150gくらい

   *牛肉苦手でしたらひよこ豆(1缶)がおすすめです!

   醤油(鹹/寒、胃・脾・腎、解毒・健脾)…小さじ2くらい


作り方

①材料を切る。

②いためて、醤油、お好みで豆板醤を加える。

 

私も作ってみました↓

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炒めもの多くてすみません(だって、簡単なんです…)。

今回の薬膳は季節柄、体の熱を冷ますように考えましたので、

冷え体質のかたはにんにく、ねぎ、生姜などを足してくださいね(>_<)


私はお酒が好きなので、いつも、どうにもつまみのような薬膳になってしまいます笑
次回はお酒について書こうかな〜!!
(お酒も脾と関わりがあります!!もちろん肝とも)。

 

みなさま、脾を鍛えて、思い悩みすぎず、さっぱりと生きていきましょう!!

脾についてもっと聞きたいよ〜というかたはぜひご連絡ください

 

鈴木綾についてはこちら
中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)はこちら

 

次回「小暑」は7/7頃を予定しています。
お楽しみに☆