【二十四節気】「清明」2018
みなさま、こんにちは(^o^)/
鈴木綾です!
最低気温が少しずつあがってきて、日中との寒暖差が激しくなってきましたね。
先々週、私は風邪をひきまして、
(日中薄着で、夜少し肌寒くなったのをそのままにしてしまった…)
葛根湯のお世話になりました(>_<)
みなさまは体調くずされてないでしょうか??
今日は、薬膳の一番の醍醐味である「中医営養学」について簡単に書きたいと思います!
「食べ物は身体に対してどうはたらくのか?」っていうお話です(>_<)
大きなポイントは2つ。
「四性五味(しせいごみ)」と「帰経(きけい)」です。
なんだか難しそうですが…そんなことはありません(^-^)
まず「四性」。
食べ物の4つの性質「寒(かん)・熱(ねつ)・温(おん)・涼(りょう)」を指します。
これは、その食べ物が体に対し、温度的にどのようにはたらきかけるか、ということで、
「寒」「涼」→体の余計な熱をとる
「温」「熱」→冷えを追いやりあたためる
という意味です。
特に温度を動かさないようなものは「平(へい)」という性質になります。
次に「五味」。
これは「酸(さん)・苦(く)・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん、塩辛いという意味)」の5つの味のことで、食べ物が体をどうするかを指します。
(普段使っている「人間の味覚」とはとらえかたが違いますね)
・酸味→引き締めたり、固めたりする。
・苦味→排泄など、外に出す。
・甘味→補ったり、穏やかにする。
・辛味→外に発散させ、めぐらせる。
・鹹味→しこりなどかたまりを軟らかくする。
そして「帰経」。
これは「四性五味」が具体的に臓腑のどこに働きかけるかを表します。
ちなみに…
臓(いつも気血で満たされているもの)→肝・心・脾・肺・腎
腑(体の中でパイプの役割をしているもの)→胆・小腸・胃・大腸・膀胱
です。
五味と帰経を五行相関図であらわすと、こんな感じになります↓
では、今までのメニューに「四性五味」「帰経」を当てはめてみましょう(^o^)/
例えば「雨水」で登場の「肝の機能を正常にし、免疫力を高める」方法のひとつ、「平肝健脾(へいかんけんぴ)」の薬膳「健脾ブレンドの菊花茶」。
材料の1つである「菊花」の四性五味と帰経は「辛甘苦/微寒、肺肝」とあらわすことができます。
体の余計な熱をとりながら(微寒)、肺や肝に対し穏やかに(甘)気を発散させたり(辛)、尿などで不要なものを外に出す(苦)力がある、という見方をします。
これは「平肝(肝の機能を正常にする)」の一つです。
「菊花茶」は花粉症のお茶として有名ですが、体の熱をとる性質が強いです。
私はもともと脾が弱いのと(脾のはたらきについてはまた書きますね〜)、
冷え性のため、脾を強くして(健脾)気をめぐらせ、体を温める茶葉や生薬をブレンドさせました。
それが菊花(辛甘苦/微寒、肺肝)以外の以下の材料、
・ジャスミン茶(辛甘/温、心脾肝)
・大棗(甘/温、脾胃)
・枸杞子(甘/平、肝腎肺)
・乾姜(辛/熱、脾胃心肺)
です。
このブレンド茶を、まず「四性」で考えてみましょう。
寒ーー、涼ー、平0、温+、熱++ととらえると、
菊花ーー、ジャスミン茶+、大棗+、枸杞子0、乾姜++となり、
全体的に温性のお茶であることがわかります。
次に「五味」をみてみましょう!
全体的に「甘」なので、気血を補ったり、穏やかに作用します。
「辛」の作用もあるので、外に発散する力もあります。
そして「帰経」。
いろいろな帰経がありますが、全体的には「肝」「脾」「肺」にはたらきかける性質が強いです。
ちなみに私は菊花だけで飲むと、頭と目はとてもすっきりしますが、鼻水はあまり止まりません…。
(個人差があるので、全てのかたに当てはまるわけではないです)
しかし、このように他の食べ物(今回はお茶でしたが)を組み合わせることで、自分の体質にあったものを簡単に取り入れることができます!!
正しく組み合わせることで、「花粉症にはこの薬!◯◯という成分が◇◇に効いて…」という市販薬を飲んで「鼻水とまったけどのどが乾燥する…」というようなこともありません(^o^)
1つ知ると他に応用がきくので(このブレンド茶はお酒を飲んだ次の日にもよいです)、
中医学の「四性五味」「帰経」の考え方、「全体をみてバランスをとる」というものの見方は、めんどくさがりでざっくりな性格の私にあってるなあ…と感じています。
説明が長くなりましたが、とにかく食べることが大好きです(^o^)/
「食べることに関して熱く語り合いたい!!」
というかた、シンプルに興味のあるかた、
お待ちしています(^人^)
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お楽しみに!!