色と食の教室 diaria◎

「色」と「食」を通して「頑張らず、楽に生活する」ことをお伝えしています。*このページは以前の活動内容です。現在の活動は「すずきあやのおつまみ薬膳」で紹介しています。

【二十四節気】「春分」2018

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みなさま、こんにちは!!

鈴木綾です(>_<)

 

昨日はとても寒い春分でした!!。

二十四節気の「春分」は「昼と夜の長さが一緒の日」と、ご存知のかたも多いと思います。

 

中医学では「昼と夜の長さが一緒」ということを「陰と陽の割合がほぼ同じくらい」と説明することができます。

この「春分」前後から夏至に向け「陽」の割合が増えていきます。

(=昼の長さが長くなっていきます。)

 

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この時期は風邪をひきやすかったり、気持ちが落ち着かなかったり、バランスをくずされるかたが多い気がします。

「春」は「立春」から「立夏」までのこの約3ヶ月間を指し、「陰陽」で考えると、「陰」と「陽」が毎日せめぎあいながら徐々に「陽」に向かっていくため、陰陽的に見ても、もともと「不安定な時期」なのです。

気候も不安定なのでお天気も予報がなかなか当たらず、着るものや洗濯のタイミングなど、心配事も増えますね…。

 

肉体的には「気」があがるため怒りっぽくなったり、「血」や「津液」が不足しているため、ふらふらしたり、目のトラブルが増えたり、ケアレスミスが多くなることは「立春」「雨水」「啓蟄」でもお伝えした通りです。

 

さて、実は私は「春」は3番目に苦手な季節…。

 

気持ちはあがっているのに体がついていかないし、無理して動いて風邪ひくし、

そして本っっっっっ当にケアレスミスが多い!!

湿度で体調を崩しやすい体質なので、雨が続いたときなど、気持ちがとても落ち込みます。

「できない」自分にイライラしてみたり。

 

でも中医学の勉強を始めて、あ、これって「春」だからもともと不安定で「あたりまえ」のことなんだ、と知ってからは「春なんだから仕方ない〜♪」と少し楽観的にとらえられるようになりました。

「気を整える」お茶を飲んだり、「血やその他の体液を増やす」ごはんを作ったり、自分で対策が打てるっていいな〜と感じています。

 

「できない自分と戦わない」

(=「なんで〜!」「私ダメだ…」「なんとかしなきゃ!」とじたばたしすぎず、「ま、こういうのも自分だ」と素直に受け入れる)

これは、わかっちゃいるけどなかなかできない大切なことですね!

 

前置きが長くなりましたが、今回は春の代表「疏肝理気(そかんりき=肝のはたらきを整えて気をめぐらせる)」の薬膳「サーモンとセロリのサラダ」をご紹介します!

 

【材料】2人分

・刺身用の鮭…200g→切る

・セロリ…2/3本→薄めに切る

・玉ねぎ…1/4個→スライスする

・白ワインビネガー(酢)…小さじ1

★グレープフルーツ…1/4個→中身を取り出して軽くつぶす

★オリーブオイル…大さじ1

★塩…小さじ1/2

★胡椒…少々

 

【作り方】

①セロリと玉ねぎを白ワインビネガーであえ、お皿に盛る。

②その上に鮭をのせる。

③★の材料を全部混ぜ②の上にかける。

 

私も作ってみました(>_<)↓

 

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色合いを重視して一番下にベビーリーフをしいてみました!

これを作った日は、そのあとでお客さまにお会いする約束があったため、セロリと玉ねぎは湯通ししてあります。

グレープフルーツのドレッシング、初めて作ってみたのでどうかな…と思ったのですが、レモンより酸っぱさが穏やかで、私好みの味でした!

白ワインに合いそうでした(^q^)

みなさまもぜひ作ってみて、感想をお寄せくださいね☆

 

*鈴木 綾についてはこちら
中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)についてはこちら

 

*次回は「清明」4/5頃を予定しています!

お楽しみに☆☆☆

 

 

 

 

 

【二十四節気】「啓蟄」2018

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みなさま、こんにちは!
鈴木綾です(^o^)

 

最近は寒かったり暑かったり、まさに「三寒四温」。
体調くずしやすい時期ですので、しっかり養生してまいりましょう(^o^)/

 

さて、3/6は啓蟄でした。
あたたかくなり始め、土の中から虫が外に出てくる時期、とされています。

 

そして、虫と一緒に外に出てくるもの…
それは「人」です!!
「あったかくなってきたし、外に出かけよー♪」って普通のこと、なのですが、
私にとっては恐怖と笑いの時期であります。

 

接客業をされているかたは特に思い当たる節があるかもしれません。
春ってヘンなクレーム、自分のケアレスミスが多くないですか??
「え?そんなことでキレる!?」
「昨日同じことで間違えたじゃん…」
電車などに乗っていても、「本日、お忘れ物が大変多くなっております…」というアナウンスを何回も耳にします。

 

そういえば、私がかつてアパレルで働いていたころ、この時期には必ず、ある男性から店舗に電話がかかってきていました。

 

最初は「知人の女性にプレゼントを贈りたくて…でも今まで贈ったことがなくて…」と始まるのですが、

「女性はどんなプレゼントが好きですか?」

「アウターのような大きなものよりTシャツのような小さいほうがさりげないですよね?」

とアイテムが小さいものになっていき、

 

「知り合いにインナーを贈られるってどうなんでしょうか」

「女性はどんなパンティーがお好きなんですか?」

と、より具体的になり、最後に、

「あなたのパンツは何色ですか???」

と聞かれるのです…!

 

私の先輩達はこの男性を「ぱんつまん」と呼んでいらっしゃったので、

私も「ぱんつまん」と密かに呼ぶことにしました。

「ぱんつまん」から電話がかかってくると私は、

「あ〜、春が来たな〜……」と、季節を感じていました笑

 

ヘンなクレームではありませんが、このような「?」なことが、接客業に関わらず起きやすいのが春。

前置きがかなり長くなりましたが、春に起こる「?」な現象を中医学的に分析してみましょう!

 

立春」と「雨水」でお伝えした通り、この時期の人間は「血」「津液」が足りず、「気」が上がりやすい状態です。

 

「血」や「津液」は全身を潤してくれますが、足りないとふらふらしたり身体の機能が弱ったりします。
「血」や「津液」が足りなくなると、それらを全身に移動させている「気」は、くっついて移動させたいもの(つまり血や津液)がなくなり、上へ上へとのぼっていってしまいます。

 

また、中医学では「心と身体はつながっている」と考え、「七情(しちじょう)」と呼ばれている人間の感情も五行に分けることができます。
(「五行」についてはこちら)

 

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「木」行には、季節は「春」、人体の臓器は「肝」が当てはまり、七情は「怒」が入ります。
(木行は「上にのびのびとのぼっていく」イメージから「怒」が当てはまります)

 

つまり、血や津液が足りないことで物忘れやはっきりしないふわふわとした気分(「ぱんつまん」もきっとこの状態)になりやすくなり、ケアレスミスが増え、
気が上にのぼりやすくなることで怒りっぽくなる。

これは、春に起こる自然現象なのです!

 

というわけで、今回も血や津液を増やし、気を作り出す部署のひとつである脾を丈夫にする「滋陰健脾」の薬膳をご紹介します(^o^)/
(「脾」の機能についてはまたいつかお話しますね〜)

 

 

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私も作ってみました↓

オリーブオイル入れるの忘れてて、あとから足しました笑
空咳が止まらないかたは「キャベツ&ひよこ豆」を「アスパラガス&豚肉」にされてもいいかもしれません(>_<)


*鈴木 綾についてはこちら
中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)についてはこちら

 

次回は「春分」!!
3/21頃を予定しています☆
お楽しみに(^o^)

 

 

 

【二十四節気】雨水2018

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みなさま、こんにちは(^o^)/
鈴木綾です(^人^)

 

2月19日は二十四節気の「雨水(うすい)」でした!
少しずつ気温が上がってきて、雪が溶けて水に変わり始める時期です。
(雪めっちゃ降ってるところありますけどね…)
気温が上がってきて、ということは、
花粉症持ちにとってはつらい時期がやってまいりました…!

 

今日は中医学の観点から花粉症を説明したいと思います(^-^)

 

前回の「立春」では「全ての物事は陰と陽の2つに分けることができる」という「陰陽学説」の説明をしました。
今回は「世の中の物事を5つにあてはめ、分析する」という「五行説」の説明を最初にしようと思います!

 

五行説」は物事の性質の「イメージ」を、自然界にある「木・火・土・金・水(もっ・か・ど・ごん・すい)」の5つになぞらえて考えることです。

 

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例えば季節。

 

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「木」は「のびのびと上にあがるイメージ」から、春をあてはめることができます。
ちょうど今の季節ですね(^o^)

 

また、人体の臓器も五行にあてはめることができます。

 

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今登場した「木」には「肝」があてはまります。
中医学では「肝」のはたらきのひとつに「気の流れる量を調節する」というものがあります。
(気については前回のコラムをご覧ください☆)

 

そして、この「肝」が今どういう状態なのかは「目」にあらわれます。

 

というわけで、「春」は「気がのびのびと上にあがりすぎて」、「目がかゆく」なったり、頭がぼーっとしたりなど「花粉症」と呼ばれる症状が出やすくなるのです。
(ちなみに鼻水は肺と関係があります。またいつかお話しますね!)

 

立春のコラムでは「血や津液を増やし身体を潤す」方法をお伝えしましたが、今回の「花粉症」では「肝の機能を正常にし、免疫力を高める」方法のひとつ、「平肝健脾(へいかんけんぴ)」のお茶をご紹介します!
特に目がかすんで水っ鼻が出る、日頃体が冷えやすい花粉症のかたにおすすめです(>_<)

 

【平肝健脾の薬膳】健脾ブレンドの菊花茶
ジャスミン茶…ティースプーン1杯
・菊花(きくか)…ティースプーン1杯
・大棗(たいそう)…半粒、細かく切る
・枸杞子(くこし)…3粒、細かく切る
・乾姜(かんきょう)…少々
を、混ぜてお湯を注ぎ3〜5分程度で完成です!

 

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今回の材料は薬膳っぽいですね!!

 

ジャスミン茶以外は聞きなれない言葉も多いかと思います。
花茶は花粉症のお茶として有名で、ハーブ屋さんやお茶の専門店などで購入できます。
菊花は体の熱を冷ます効果がありますので、穏やかに免疫力が上がるように3つのアイテムを足しました(^o^)/

 

大棗はなつめのこと。
枸杞子(くこのみ)とともに中華材料コーナーやドライフルーツ屋さんで見つかると思います。
乾姜は乾燥した生姜のこと。
スーパーなどでジンジャーパウダーとして手に入りやすいかと思います。
(生のジンジャーは汗など外に発散させる効果があり、乾姜はおなかを温める効果があります。そのため今回は乾姜を使いました。写真は生ですが…)

 

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ぜひ試してみてくださいね☆

 

「めんどくさいよー」というかた、
「ざっくりすぎてよくわからない…」
「自分はこんな花粉症だけど何が効くの?」
など、疑問を感じられたかたはぜひお問い合わせください

 

お待ちしています☆
花粉症、よくなりますように(^人^)

 

鈴木綾についてはこちら
中医学を用いた体質改善(薬膳のすすめ)はこちら

 

*「木」以外のイメージや他の臓器のはたらきなどは別の機会に詳しくご紹介いたします。
*次回【二十四節気】「啓蟄」は3月6日頃を予定しています。
お楽しみに☆