【二十四節気】「寒露」2018
みなさま、こんにちは(^o^)
鈴木綾です!
最近、最低気温が20℃を下回ってるせいか(?)、落ち葉がすごい!!
あぁ〜…私の苦手な冬がせまっています…。
冬用の薬膳酒つくろうかしら…。
冬の前に、秋の薬膳のお話ですね!
前回は「燥邪の影響から肺がダメージを受ける」のを防ぐため、
肺を潤す「滋陰潤肺」の薬膳をご紹介しました。
今回は、肺がダメージを受けたあとのこと、つまりカゼのお話をしたいと思います。
(「風邪(ふうじゃ)」との区別のため、以下「感冒」と呼びます)。
感冒にはいくつか種類があるのですが、
・風寒感冒(ふうかんかんぼう)
・風熱感冒(ふうねつかんぼう)
簡単にこの2つを説明します。
①【風寒感冒の症状】
・寒気が強い。
・微熱〜発熱がある。
・汗が出ない。
・頭や節々が痛む。
・鼻水が透明で水っぽい。
・咳が出る。
・痰はうすく白っぽい。
・温かいものを飲みたがる。
②【風熱感冒の症状】
・体が熱く感じる。
・少し寒気がする。
・頭が張り痛い。
・咳が出る。
・痰が黄色くドロっとしている。
・喉や口が乾く。
・鼻がつまる。
・冷たいものを飲みたがる。
①も②も感冒で共通する症状がありますが、体に熱がこもっているのか、寒さがたまっているのかの違いがあり、これによって治し方も変わってきます。
①【風寒感冒の治し方】
・体に寒さがたまっている。
→温めて体の表面から寒さを出す(辛温解表・しんおんげひょう)。
②【風熱感冒の治し方】
・体に熱がこもっている。
→熱を冷まし体の表面から熱を逃がす(辛涼解表・しんりょうげひょう)。
というわけで、【辛温解表】【辛涼解表】のお茶をそれぞれ紹介します(^o^)
【辛温解表】の薬膳茶「シナモンジンジャーティー」
・シナモン(辛甘/温、肺・心・脾・肝・膀胱、散寒・解表・温経)…少々
・ジンジャー(生姜)(辛/微温、肺・脾・胃、発汗・解表・散寒)…1かけ
・紅茶(苦甘/温、心・肺、養心・安神・止渇)…ティースプーン1杯
*写真は乾姜です。すみません…。
【辛涼解表】の薬膳茶「菊花入りミントティー」
・菊花(辛甘苦/微寒、肺・肝、疏風清熱・明目・解毒)…ティースプーン1杯
・ミント(薄荷)(辛/涼、肺・肝、疏散風熱・清利頭目・利咽・透疹)…ティースプーン1杯
*それぞれお湯を200mlくらい注いでお召し上がりください☆
今回ご紹介のお茶は薬ではありません。
生薬は食品としてスーパーやハーブ屋さんで手に入れやすいものを選んでいますので、効果はかなり穏やか。
しんどい場合はきちんとお医者さんや薬局に相談に行き、早めに治療しましょう(^o^)
感冒はかかりはじめが肝心です!!!
「こういう症状のときは中医学ではどうするの??」
などなど、中医学の考え方に興味を持たれたかた、お問い合わせください(^人^)
お待ちしています!!
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中医学を用いた体質チェック(薬膳のすすめ)はこちら
*次回「霜降」は10/23頃を予定しています。
お楽しみに☆☆